会計業界で働くということ

簿記が好きではない会計士。会計ってもっと面白いんだよ。

【会計士 就活】続1年目から監査法人以外で働くということ

8月末に会計士論文式試験がありました。会計士の就職活動は実質ここからスタートします。試験が終わったばかりで、モチベーションが高い組と早く遊びたい組にわかれると思います。私は、おそらく前者でした。英語の勉強をしてみたり、実務的な勉強をしようとしていました。(結果的にはどちらもせず、ゴルフに熱中しました笑)

 

さて、本題ですが、私の経験をざっくり記載します。おそらく他の就活生にはいない特殊な方なので結構参考になると思います。そもそも会計士になるきっかけが、一般企業で会計の知識を武器にバリバリ働こうと思ったことでした。なので、会計士=監査法人という発想がまったくありませんでした笑。試験後も大手予備校の合同説明会で、おもしろそうなコンサル会社と税理士法人にエントリーしました。監査法人の個別の説明は5分くらい聞いて体調不良で離席した記憶があります(少し反省しています笑)。

なぜ監査法人にいかなかったというと、ざっくり9割くらいのみんながいくからです。優秀な人たちが大勢いるなかで結果を出すのは難しいと思いました。いまならその大勢にも勝てる自信はありますが。というわけで、監査を経験しないという選択をしました。結果的には、成長スピードがもっとも速い3年間を無駄にせずにすみました。監査法人では修了考査後である3年後に多くの人が転職していくそうですが、とりあえず3年間は監査って考えて働くのは受動的になり面白くないし成長が遅れます。監査の経験が次の職場でいきることもありますが、直接的にいきてくることは少ないでしょう。

合説後自分の将来のキャリアを考えました。もともと、多くの人の役にたつために、企業の経営をサポートする仕事をしたいと思っていました。そのためには、ビジネスを学ぶ必要があります。スタートアップの会社でゴリゴリ働いてビジネスを体に染み込ませようと思っていました。立ち上げ当初は会計の知識より、パワーや熱意が必要だと考えていたので新卒でも通用すると思いました。しかし、スタートアップではなく国内中堅の税理士法人に入社しました。理由は、多くの企業をサポートしたい思いが出てきたからです。

税理士法人のイメージは想定していた税務が多いのとはまったく異なり、上場会社の連結や会計コンサルを強みにしている会計士としての花形の仕事でした。実際に有報を作成していく仕事は、できたものを見る監査と比べてかなり刺激的だと思います。作成する過程で様々な壁にぶつかります。その一つ一つが毎回性質の異なるものであったりして日々新鮮で成長を感じることができます。税務ができるか少し心配でしたが、税理士法人には税理士もいて、気軽に聞くことができるので問題なかったです。税理士法人では、独立性がないためクライアントに営業することができます。まさに自分が思い描いていた、会計を武器に企業と企業の架け橋になるコンサルティングができるのです。会社サイドで働くため、クライアントとのコンフリクトはなく、ストレスフリーで意見を言い合いながら仕事ができるためとてもやりがいがあります。監査ではよく、資本市場のために働くことをモチベーションにしている人がいますが、私は人に寄り添った仕事ができてとても幸せです。

個人的に、監査では、会計士の能力の半分くらいしか発揮できないと思っています。なぜなら、監査サイドではクライアントの利益になることを考える機会が少ないからです。クライアントからお金をもらうという仕事柄、工数を減らして監査費用を抑えることや、独立性の面から経営に携われないからです。会計士の役割は様々ですが、企業価値を上げることがやはり大事だと思います。

いまは、監査以外でも実務要件を満たすことができるので監査法人にいくメリットはほとんどないように感じています。給与面については、補修所の同期より多くもらっていたので不満はありません。昔と違いいまは、たくさんの選択肢があります。せっかく資格をとったなら、給料は安定しているし、面白いこと、楽しいことをしたほうが絶対にいいです。

具体的なことについては、少しずつのせていこうと思います。過去の事なので少し記憶違いもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。